術後はじめての食事は「重湯」だった
一般病棟に移った翌日、ようやく食事が提供されました。
最初に出てきたのは、いわゆる重湯(おもゆ)。
見た目は白くてさらっとした汁、味もほとんどありません。
いま振り返ると、ほぼデンプン質が入っただけの「味の薄いおかゆの上澄み」ですね。
でも、これがすごく美味しく感じたんです。
3日ぶりの食事ということもあって、「やっと普通の生活が戻ってきたな…」と、体も心もほっとしました。
腸を縫ってるのに、本当に大丈夫?
ただし、そんな安堵感と同時に、ふと頭によぎったのは、素人ならではの不安です。
「大腸って、切って繋いで縫ってあるんだよな…?
そこから漏れたりしないのかな?」
そう思った瞬間、食べてる途中で少し怖くなったりもしました(笑)。
でも、もちろんそんなことはありませんでした。
医師と看護師さんたちの高度な技術によって、術後の処置は完璧。
経過も順調で、なにも問題なく、食事を再開することができました。
食事=回復のサイン
この最初の重湯は、単なる一杯のスープではなく、
「回復の第一歩」としての意味を強く感じた瞬間でした。
食べられることって、当たり前のようでいて、実はすごくありがたいこと。
手術後だからこそ、改めてそう実感できた気がします。
術後の痛みと、脳の暇とのギャップ
術後は、当然ながら身体中が痛みました。
でも不思議なことに、脳はすごくクリアで元気なんですよね。
何もできないけれど、考えることはできる。
で、病室でやることもないし、暇なので、持ち込んだノートPCで
「自分の身体に何が起こったのか」をひたすら調べまくってました。
ステープラーって何? なるほど!
そんな中で見つけたのが、以下のページ:
👉 医療用ステープラーについて(外部リンク) さいたま記念病院、女性外科医の考え方
ここには、手術中に使われる「医療用ホチキス(ステープラー)」について、
とてもわかりやすく解説されています。
イラスト付きで説明されていて、医師の本音も垣間見られてとても興味深い内容でした(わらわら)。
読んでみると、「あぁ、こうやって腸を切って、留めて、繋いでるんだな」と、
妙に納得しちゃって、ひとりで「なるほど~」と感心してました(笑)。
こういうふうに、自分の身体に起きたことを理解すると、
なんとなく「手術が怖いものじゃなかった」と感じられて、
気持ち的にもすごく前向きになれたのを覚えています。